2024年3月27日水曜日

近所をぐるぐる(2024年03月26~27日)

25日(月)夜

閉店後、在庫整理作業の続きをやり、作業部屋に行って棚の設計。今回はCD、レコード、プレイヤー類と音楽鑑賞関係のものをまとめる棚と、描き終わったキャンバスや板パネルなどを置いておくための棚と2つ作る。時間がかかってしまい、終わったら24時半をまわっていた。


26日(火)

朝7時半に起きる。定休日。着替えてすぐに外出、南で1人モーニング。クロード・シモン『路面電車』読み進める。シモンの文章は物語として捉えようとすれば一瞬で意味がわからなくなるようなものだけど、読点や句読点の少なさゆえの密度もあって、ページをめくるたびに壁のように迫ってくる感覚がある。

レンタカーを借りて出発。買取でたまっていた段ボール板を捨てて、先日下見に伺った出張買取先へと向かう。写真関係の雑誌を中心に漫画も少し。昔に発行された撮影技法書などもあり、こちらは昭和な雰囲気が良い感じ。ビニールひもで結束し、3階から1階の車まで10往復ほどして積み込み。外は豪雨。ビル1階のガレージに駐車できて助かった。

出て、屋島のほうにある『高松家』という家系ラーメン屋へ初めて行く。以前小鉄君から話に聞いたことがあって気になっていたお店。開店直後のタイミングにも関わらず、店内にはファミリーや昼休憩の方々が並んでいる。家系ラーメンを食べるのなんて10年以上ぶりなんじゃないか。のり増しで食べる。おいしかった。

西村ジョイへ行き、棚に使うための木材を選んでカットしてもらう。値段の高騰化や、1×4よりも2×4のほうが安いのを見てなんとも言えない気持ちになる。カット中に店用の消耗品や、安いB級品のデコポンなどを購入。棚は思っていたよりも高くついたけど、自分の使いやすいように設計したしまあこんなもんか、と納得できた。

雨やむ。郷東のブックオフとハードオフをまわり、CDやレコードを見る。このブックオフにあったメキシコのフォークソングのCDを以前買い逃していて、今回無事に購入。330円。ハードオフでは『ドラム・ドラム・ドラム』シリーズやグロリア・ラッソ、ハリー・べラフォンテ、アルプスのヨーデル、日本の昔の俗曲集(でかんしょ、ぎっちょんちょんなどが入っている)、子供のためのピアノ曲のレコードなど買う。レコードはほとんど110円。タイミングが良かったのか、気になるものがけっこうあった。うれしい。

店に買ったものを置いて、車を返却。ソレイユに行き、ビクトル・エリセ『瞳をとじて』見る。エリセ30年以上ぶりの新作。3時間ある長い映画だけど、終始一定のペースで淡々と物語が進んでいき、高まっていく。退屈するなんてことはなかった。ラスト近くの、ドライヤー『奇跡』への言及もぐっときた。スクリーンで見れて良かったなと思う。

トキワ新町の『おでんや ゆう』さんに初めて行ってみる。小さなカウンターのみの、こじんまりとしたお店。カウンターにいた女性の方が荷物とコートの世話をしてくれて、店主のお母さんなのかなと思っていたら、途中で帰られたのでどうも常連のお客さんのようだった。温かい雰囲気。菜の花とメンマのナムル、おでんは大根と牛すじと新たまねぎ。ビール飲む。お料理どれもとてもおいしかった。隣に座っていた会社員らしき男女が「この辺いい感じの古本屋さんとかもあるもんね」と話していて「おっ」とうれしくなった(藤井さんとこのことかもしれませんが)。もっと開けた雰囲気の、面白い店にしていきたい。まだまだやるぞ。

店に戻り、買ったものの整理。レコードを持ってルクスに行く。こないだ買ったJeff Millsをかけさせてもらう。ほかいろいろ聞き比べてみる。コルトレーンの”Bahia”をかけると、最初の出音から録音の奥行や個々の楽器の音のきめ細かさが全然違い、驚いた。


27日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べながらモンテ・ヘルマンの初監督作『魔の谷』見る。制作総指揮はロジャー・コーマンで、製作はその弟ジーン・コーマン。『断絶』とは似ても似つかないチープなホラー映画。巨大グモのような生物が出てくるが、全体像は映ることなく、足だけがゆらゆら揺れて人間を攻撃する。そういったいかにも低予算なB級要素よりも、犯罪者グループがお互いの腹を探ったり分裂していく様子が面白かった。

洗濯、スーパーへ買い物。『路面電車』読み終える。ノートに1枚マーカーで絵を描く。急遽入った用事を済ませる。念のため店の開店時間が30分~1時間ほど遅くなるかもしれないと告知しておいたけど、想像していたよりもかなり早く終わり、12時前に店に着くことができた。

開店。品出し進める。この日は久々の晴れということもあってか、お客さんが多かった。若い方がかなり古い柳田国男の単行本や織田作之助の西鶴本などを買ってくれて、うれしくなる。夕方から発送準備。ネット出品していた本がけっこう動いている。夜になってKさん来る。エリセ見てきたようで、そこからドライヤーやニコラス・レイの話など。

店を開けつつK/A/T/O Massacreの配信見る。tegadeteruさんのDJはほがらかな雰囲気の曲が多くていい感じだ。

今日はこれから本を発送して、その後棚作り。家に帰って余裕があったら明日のお弁当のおかずを作る。

2024年3月25日月曜日

そんな季節(2024年03月23~25日)

22日(金)夜

閉店後、本の出荷。お酒を買って店に戻り、飲みながら石井輝男『ならず者』見る。1964年作品、高倉健と丹波哲郎がギャング役で出ていて加賀まりこも出演。これは面白いに違いないと思い見てみた。香港、マカオ撮影。高倉健の引き金を引く指に手を添える三原葉子、高倉×丹波の香港の砲台跡での格闘シーンなどが熱い。この時代の高倉×加賀の駆け引きのシーンが見られるのも眼福。自分の好きな、鏡を使った演出もいくつかあった。

帰宅。ル・コルビュジエ『建築をめざして』読み終える。


23日(土)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。

外出。店のご近所で出張買取の下見。元写真スタジオだったところで、ご依頼人の方はロックやジャズなど音楽好きでもある。四人囃子のライブを見たことがあるとおっしゃっていた。とある事情であまり外へ出ることができないそうで、この機会にとたくさんお話。買取の内容は雑誌が中心で、ほか漫画などが少し。外に出ると雨足が強まっていた。

濡れながら店に着き、開店。店頭買取1件。この日はネットのほうはあまり動かず。その間に品出しなどをどんどん進めていきたいところだけど、また天気が悪くなったせいか調子出ず。ゆっくりやる。まどかさん来てくれて映画の話。今日はケリー・ライカートとギャスパー・ノエと2本見てきたそうだ。後半になって少し調子が出てきて、品出しやネット出品作業など。

閉店後、本の発送。店の2階で仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』読み始める。

「[党派間の取引=政治]という理解が常識になると、各人の利害を越えた(政治共同体にとっての)「善」とか「正義」を追求する「討議」など無意味になる。"政治"の言葉は、「善」や「正義」をめぐる個別利害を超えた討議のための言葉ではなくて、「私たちの仲間になった方が得ですよ」という勧誘と、"敵"に対する罵倒の言葉だけになっていく。」(p15)

買取分の振り込み。ネット出品少し進める。帰宅。シャワー浴びて、ノートにマーカーで1枚絵を描いて寝る。


24日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の用意。

一人で外出し、南へ。この日は商店街近辺のライブハウスが会場となる回遊型のイベント『サヌキロックコロシアム』が行われており、Tシャツにレギンス姿の方も歩いている。カフェオレ飲みながら『今こそ~』続きを読み、一区切りついて、クロード・シモン『路面電車』の平岡篤頼による解説を読む。シモンはジャン・デュビュッフェと交流があったそうで、書簡集も出版されているらしい。ほかシモン関連の未訳本を調べ、『クロード・シモンと視覚芸術』など興味深い本がいろいろと出ていることを知る(シモンは絵画作品も制作している)。

商店街に出て、スマートレターや消耗品を買い足す。コロナ後、ZARAがドンキになり、CDショップのDUKEは最近ジムになった。BOTTEGA VENETAがもうじき閉業。商店街に高級ブランドや貴金属買取の店が増えている。今後どう変わるだろうか。

店に戻り、開店。品出し、発送準備。Illustratorでスリップのデータを作る。ほんの数分でできる予定が苦戦。店頭買取1件。馬場君がまた来てくれて、引っ越しで荷物になるからとレコードプレイヤーとスピーカーを譲ってくれた。ありがたい。Kさん来てくれて映画の話。Kさんはこのブログを見てくれているので、あれ見たこれ見たの話が早い。その後どろん堂さんも来てくれる。Kさんもどろん堂さんも、この日ソレイユで上映される今敏『千年女優』を見に行くとのことだった。これは香川大学の学生さんによる自主企画。テレビでも取材され、立ち見が出るほどの盛況となったようだ。

閉店後、早速譲ってもらったレコードプレイヤーをつないで聞いてみる。いい感じだ。少し絵も進める。こちらもなんだかうまくいきそう。

kokuaへ行く。この日はアパッチさんがVinylのみで5時間DJプレイをするというイベント。到着すると栗金商店の2人やイモスケさんもいた。コーヒー焼酎トニック、カルダモンハイと飲む。どちらもおいしい。残り1時間のところでアパッチさんとハップさんとのB2Bに切り替わり、2人の息の合い方が楽しかった。


25日(月)

朝9時半頃に起きる。寝坊した。朝ごはんを食べ、お弁当を用意して外出。作業部屋で絵を少し進め、レコードやプレイヤーの採寸。

開店。この日も雨。こう悪天候が続くと古本屋のような商売にはしんどいものがある。ひたすら在庫整理作業。ネット出品も少しやる。店頭買取2件。最近は引っ越しを控えている方からの買取が多い。小鉄君来てくれて、いろいろお話。閉店後、本の発送。セットものの発送があり、雨の中段ボール箱を抱えコンビニまで持って行った。

これから在庫整理作業の続きと、作業部屋に置く棚の設計。明日は午前中に出張買取へ行き、その後ホームセンターで木材などの買い出し。

2024年3月22日金曜日

きれいな溝(2024年03月21~22日)

20日(水)夜

閉店間際に馬場君来てくれて、一緒に餃子屋へ。外がかなり冷える。レコード屋やリサイクルショップの話などをした。別れて、自分はルクスへ。まいちゃんと話す。家に帰ると、まどが漫画家の友達とモクリでおしゃべりしていた。横でル・コルビュジエ『建築をめざして』を読みながら聞き耳を立てる。話題になっている作品への視点や、自身の作品の進め方など、感覚的な部分の話がすごく興味深い。自分も少し参加(奥田亜紀子さんと初めてしゃべった)したけど、お酒を飲んでしまったからかあまりまともにしゃべれなかった。


21日(木)

朝8時半ごろに起きる。まどはこの日病院で胃カメラ。自分も定休日に講習会が入ったりと忙しいが、まども用事が多い。朝ごはんを食べてお弁当の用意をし、久しぶりに桜町のハードオフに行く。Jeff MillsのPurpose Makerからの12インチシングルが110円だったので買う。ほかシングル盤2枚ほど購入。こちらも110円。スーパーや100均で買い物をして店へ。

開店。品出し、査定など進める。寒さのせいか、頭も体もあまり動かない。途中お茶とチョコレートを買いに行く。自分の調子は良くなかったけど、それでも常連さんがいろいろと買ってくださり、売り上げは悪くなかった。調子の悪い時に、スマホを見ず一人でじっと静かに過ごす癖を身に付けたい。

閉店後、作業部屋で午前中に買ったレコードを聴く。Jeff Millsをポータブルのプレイヤーで聴くと、とてもいけないことをしている気分になる。テクノのレコードは溝が一定できれいだなとか、吞気なことを考えた。帰って風呂。この日は早めに寝た。


22日(金)

朝8時過ぎに起きる。9時間くらい寝て、外も晴れているし、なんだか良い日になりそうな気がした。朝ごはんを食べて料理。ブリの煮つけ、春菊のおひたし、卵焼き、カボチャの素焼き。まどのいれてくれたコーヒーを飲みながら『建築をめざして』続き読む。コルビュジエの文章はたくさん訳されているけど、かなり独特な調子の散文のためか、あまり文庫化されていない気がする。外出。八百屋でデコポン買う。店に到着し、在庫整理作業。

開店。品出し、均一本の補充などやる。査定完了してご連絡、金額了承とれる。出張買取のご依頼の電話入る。ご近所だけど、そこそこの量がありそう。明日の午前中に下見に伺うことになった。レンタカーを予約。休憩中、YouTubeでアメリカの写真家/実験映像作家Hy Hirshの1954年作品”Gyromorphis"見る。色とりどりの照明を当てて回転させた立体物を撮影し、さらにその映像を重ね合わせた作品。

今日はいいペースで作業できた。これから映画を1本見る。

2024年3月20日水曜日

本人以上(2024年03月18~20日)

17日(日)夜

たまっていたブログも書き終えて更新し、本を出荷してスーパーに寄って帰宅。

ビールを飲みながらサミュエル・フラー『ショック集団』見る。映画を見るのもなんだか久しぶりだ。冒頭のコンスタンス・タワーズのダンスシーンが美しい。詐病で精神病院に潜入取材した新聞記者が、徐々に精神を崩壊させていくというストーリー。思っていたよりもフラー独特の暴力描写は控えめに感じた。

なんとなくもう1本何かしら見たくなり、Werner Nekes"T-WO-MEN"見る。1972年の作品。ネケス作品は日本でもソフト化されている”Film Before Film"(Slapp HappyのAnthony Mooreによる音楽が圧巻)は見たことがあったけど、自身の手掛けた実験映画は初めて見た。セピア色の色彩の中でたわむれる若い女性2名。顔はあまり映らないが食事のシーンやストッキング越しの足、臀部などが続く。レズビアン的な雰囲気。20分もないけれど、とても美しい映画だった。


18日(月)

朝9時頃に起きる。よく寝た。まどはこの日病院で診察があり、早めに外出。朝ごはんを食べながらまたWerner Nekes作品を見る。1973年の”Hynningen"という作品。郊外の一軒家を離れた場所から撮ったり、窓の向こうに見える空と窓の前を往復する女性を撮ったり。ずっと鳴っている持続音も心地良い。こちらも20分弱。

お弁当を用意して外出。八百屋で買い物して店へ。そうじして開店。この日は県外からの観光らしきお客さんが多かった。zineがけっこう売れた。アルバイトMさんが来て、今回は本を渡して家で作業してもらうことになる。買い取った本がたまっているので作業進める。昨日お預かりした本の査定もどんどんやる。友人知人はMさん以外来ず、少し寂しい日。人と会わずにネット専業でやるのは向いてないなと改めて思う。

店にスマホを忘れていったご年配の女性の方がいて、自宅からスマホに電話をかけて自分も気が付き「あ、古本屋の者です。お預かりしておきます」と返事をすると、偶然うどん屋さんを経営されている方で、おいなりさんをもらった。名前も知らないんだけど、「あの時間はよかったな」という感触が残るだけでもだいぶいいなと思った。こういう時、私の中でおばあちゃんはおばあちゃん本人以上の何かになっているかもしれない。名前も知らないけれど。

閉店後、Amazon Primeに見たい映画はないかといろいろ探していたら、いつの間にか時間が経っていた。作業部屋へ行き、少し本でも読もうかと何冊か開くが、集中できず。絵を少しだけ進める。

帰宅。シャワーを浴びる。Youtubeにアップロードされている実験映画をプレイリストに登録していたら、”T-WO-MEN”の90分ほどのバージョンを見つけた。昨晩見たものは抜粋で、こちらのほうが本来の長さのようだ。改めて見るか。さらに、買いもしないのにヤフオクでCDやレコードを見て夜更かし。


19日(火)

朝7時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて外出。この日はレグザムホールで食品衛生講習会。会場に着いてみると、なんと財布をどこかに置き忘れてきてしまったことに気が付く。顔写真入りの身分証がないと修了証を発行してもらえない。係員の方に事情を伝えると、講習の終る16時までに身分証を持ってきてもらえれば大丈夫とのこと。まどに電話して持ってきてもらうことに。申し訳ない。前日からどうも気持ちがゆるんでいるようだ。

講習は昨日夜更かししてしまったこともあり眠かったけど、無事に修了。お昼の休憩中にまどから身分証を受け取り、田中小実昌『自動巻時計の一日』読み始める。受講中、5月末に遠方へ出店する際のスケジュールを考えていた。1週間ほどの長い旅になりそうだ。

終了後、まどと待ち合わせてkokuaへ行く。今月末で閉店予定というのもあってか、平日にも関わらずお客さんが多い。カフェオレを頼んで読書。

「金があるからハッピイ(しあわせ)とか、家族みんなが、なかがいいからハッピイというのではなく、ただしあわせになることを、ぼんやりおもってきた。ただしあわせというようなことはありえないんだろうか?」(p33-34)

店内で販売されていたエセル中田(日本人のハワイアン歌手)のペラジャケ10インチを買う。ハップさんは今後しばらくは出店やポップアップの形態で活動していくそうだ。

時宅へ。自分たちが入った時はまだ開店直後で空いていたけれど、すぐに席が埋まる。近藤君や矢野君がその後来たけど入れず。4種プレートと瓶ビールを頼む。小さいサイズのカレーを食べて、その後ウインナーやオムレツ、いぶりがっこチーズをつまみに飲む。とてもちょうどいい。

出て、まどと別れて店へ。峰山往来文庫へ追加納品するための選書作業をやる。作業部屋へ行き、早速エセル中田のレコードを聴く。とても良い。絵を少しだけ進める。スーパーに寄って帰り、料理。菜の花のおひたし、麻婆豆腐、長ネギとジャガイモの味噌汁を作る。その後読書、『自動巻時計の一日』読み終える。作者自身の日常が綴られているのかと思いきや、いつの間にか翻訳している小説の話がそのまま本編となり、日常に戻ったらGIの話ばかりになって小説と日常との境目がよくわからなくなる。


20日(水・祝)

朝8時に起きる。外は台風並みの強風が吹き荒れていて、寒い。瀬戸大橋線が止まっているらしい。

ごはんを食べながら、アキ・カウリスマキ『コントラクト・キラー』見る。ジャン=ピエール・レオがあまり大仰な身振りをせずに英語をしゃべっていて新鮮。イギリスが舞台だし、他のカウリスマキ作品と少し違う雰囲気で良かった。

お弁当を用意して外出。店で選書作業続き。箱詰めとリスト作りまで完了、後は渡すだけだ。そのまま開店。品出し、発送準備などゆっくりめに進めていく。この日は店頭買取が2件。少なくなってきていた音楽や映画、人類学関連なども入りうれしい。

今日はこれから3月末で香川から東京へと引っ越すという馬場君と少し飲む。

2024年3月17日日曜日

個展が始まった(2024年03月12~17日)

11日(月)夜

閉店後、本を出荷して帰宅。シャワーを浴びて、個展会場に貼る文章の作業を少しやる。持って行くものを準備し、モバイルバッテリーを充電して寝る。


12日(火)

朝7時過ぎに起きる。空港へのバスはこの時間帯たくさん出ているのでまどと早々に出る。外はかなりの勢いで雨が降っており、飛行機が苦手なまどはかなりナーバスになっている。

空港に着き、カフェで朝食。ホットドッグとコーヒー。飛行機を待ちつつ、ティム・インゴルド『応答、しつづけよ。』読み進める。空港にはかなり霧が出ていたけど、無事離陸し、成田へ着く。いつもは東京駅行きのバスを使っているところ、京成線に乗ってみることに。第3ターミナルから京成線のある第2ターミナルへはかなりの距離がある。乗り心地はいいけど、どちらもあまり変わらないかなという感じがした。東京に着いても雨は降り続いている。

蔵前に行き、隙間というギャラリーでヒマさん(平山昌尚さん)の個展を見る。ARTという文字と右矢印の書かれたドローイングが点在していて、横に立てば誰でもARTになれる。このギャラリーは、作家が作品を1点譲渡する代わりに個展開催の機会を提供し、売れた場合は作家へ全額バックされるという珍しいシステムのもと運営されているようだ。

新宿へ移動。友人のアーティストニ艘木洋行が二丁目の『BAR星男』にて『喫茶と軽食 ロドス』という名前で間借り営業していて、ごはんを食べに行く。ひどい雨だけど、平日の14時くらいにも関わらずお客さんがいた。水餃子ランチと、アイスコーヒーとチーズケーキを食べる。水餃子は皮から作っているらしい。二艘木はカフェで長年働いた後にラーメン屋でも働いたりと、かなり幅広い料理に取り組んで頑張っていたので、なんだか感慨深かった。偶然、映画『王国(あるいはその家について)』の監督草野なつかさんがいらっしゃり、いろいろお話する。映画の評判はSNSなどでよく目にしていたけど、香川近辺での上映予定は今のところないそう。見たいな。

まどは九段下のKADOKAWAへ向かい、自分はディスクユニオンへ。久々に6階のノイズアヴァンギャルドコーナーを見る(自分が大学生だった20年前からこの場所にある。その頃と比べると少し規模は縮小しているけど、すごいことだ)。フランスのコラージュアーティストLt.Caramel、シュトックハウゼン、KOMPAKTから出ている良く知らないユニット(300円だった)を買う。ユニオン中古センターへ移動。SUN RAのいかにも廉価版なジャケットの4枚組CD(安い。アルバム6枚分くらい入っている)、Evan ParkerがECMから出したエレクトロアコースティックもの、Richie Hawtinのコンセプトシリーズ、Mike InkのSTUDIO 1コンピレーションなど購入。レコードや、もっといろんなジャンルのコーナーも見たかったけど、時間の都合で断念。

高円寺へ移動。駅のホームで浅沼弥沙さんと合流し、るすばんばんするかいしゃへと向かう。るすばんさんは本来定休日だけど、店主の荒木さんは中で作業していた。市村柚芽さんとも合流。浅沼さんと市村さんは、お2人とも以前から冊子をYOMSで扱わせてもらっていて、まだお会いしたことはなかった。荒木さんにはYOMS開店直後の6年ほど前にご挨拶したことがあり、今回かなり久々にお会いできた。荒木さんは市村さんの画集を出版されてもいる。るすばんさんは以前2階にあったのが同じ建物の1階に移転していて、奥のほうにも店舗の空間が広がっている。とても素敵だった。きくちちきさんのポストカードを買う。るすばんさんの隣にある書店ヤンヤンさんでは、前日までYOMSで写真集を扱っている富澤大輔さんの展示も行われていた。これは全くの偶然。行けず残念だ。

るすばんさんからすぐ近くの『新しい人』というお店へ、市村さん浅沼さんと3人で行く。小内光さんの詩集を扱っているお店ということで、以前から気になっていた。古着や古道具が面白いバランスで展示販売されている。浅沼さんは店主さんと以前から少しお知り合いだったようだ。お店オリジナルの手ぬぐいを購入。YOMSショップカードと個展のDMも置いていただいた。

さらに、昨年2月に市村さんの個展を見に行った古物店『背骨』にも行く。市村さんなぜかずっと恐縮していて面白い。背骨やはり素晴らしい空間だ。ガリ版刷りの考古学の個人研究誌?があり、買ってみると、偶然明日向かうつくばのことがいろいろと載っていた。出て、3人でサイゼリヤに入るが、自分は時間がなくドリンクバーを頼み少しだけ飲んで出る。お2人は一緒に晩ごはんを食べたようだ。市村さんも浅沼さんもなんだか一緒にいてとても楽な感じがしたので(といっても、初対面だったので、向こうにかなり気を使わせていたかもしれないが)またお会いしたい。

水道橋へ行き、ムンド不二でまど、ju seiのせいさん、浦君、呉さんとごはん。ムンド不二はいろんな友人が行っていて、前から気になっていた。個展のDMも置いていただく。何を食べてもおいしかったし、浅沼さんもおすすめしていたミントレモネードも最高だった。せいさんからアピチャッポン・ウィーラセタクンのVR作品を体験した話を聞く。大がかりなインスタレーション作品のようで、東京はやっぱりいろんなものが見れるなあと改めて思った。

この日は大久保駅近くの安ホテルに宿泊。シャワーを浴びてすぐに寝た。


13日(水)

朝7時に起き、新宿へ移動してベルクで朝ごはん。いつもながらおいしい。秋葉原からつくばエクスプレスに乗って、つくばへと向かう。コンビニで搬入に使う道具を買う。

まどのお母さんと合流し、下妻へと向かう。先日まどの母方のおばあちゃんが亡くなったので、お墓参り。お家にある位牌に線香をあげて、お寺へ移動する。途中、まどのおじさん(お母さんのお兄さん)と合流。その後ファミレスで食事。お母さんとおじさんは80年代から音楽や演劇をやっていて、おじさんはバンド『連続射殺魔』で一時期ボーカルを担当(琴桃川凛とのダブルボーカル)、ガセネタのメンバーとも交流があったそうだ。当時のことをいろいろ聞いた。

まどは漫画家やイラストレーターの友達と会うために再び東京へ。自分はいよいよ個展の搬入。会場の千年一日珈琲焙煎所はけっこう広く、多めに絵を送ったけれど壁面に余裕をもって展示することができた。最初はスムーズに進むものの途中から微調整に入り、思ったよりも時間はかかった。結局、PEOPLEの植田さんが店を終える20時ギリギリまで作業。

植田さん、千年一日の土田さんと3人で居酒屋へ。送迎会の季節だからか筑波大生らしき若者が多い。2人はビールをすごい勢いで飲んでいた。メヒカリのフライやマグロぶつ、生ハムサラダ、揚げ出し豆腐などつまむ。だいたい音楽の話をしていた気がする。植田さんがPEOPLEを始める前のことを聞いてみると、00年代には高円寺のドムスタあたりでも遊んでいたようで、自分と少し行動範囲がかぶっていたことがわかり面白かった。

この日は土田さんの家に泊まらせてもらった。レコードやCDを見ていろいろ話した。


14日(木)

朝起きて、土田さんと少し散歩。キジの鳴き声が聞こえた。茨城は平らで(というか、香川に起伏がありすぎるのかもしれない)、畑や田んぼが遠くまで広がっていて、新潟を思い出す。冷える。霜柱が立っている。

つくば駅に行き、展示の記録写真を撮影してもらう皆藤君と合流。千年一日の大坪さんのかっこいいVOLVOでカフェへと向かう。まだ開店前ということもあり、シャッターを閉めた状態と開けた状態とで撮影。皆藤君は用事がつかえているようで、少し話した後に東京へ戻った。自分は少し早めの昼ご飯。野菜のたくさん入ったブッダボウルがおいしい。まども早い時間帯に来る予定だったが、場所を間違えたようで遅くなり、皆藤君とは会えず。残念。しかし昨日の東京での会は楽しかったとのこと。

個展オープン。レコードをかけながら在廊。自分のことを知らないであろうカフェのお客さんも、思ったより真剣に絵を見てくれていてうれしい。高松で一度ライブを見たCHIYORIさんYAMAANさん、栃木県鹿沼市のCenterご一行、河合さん、まどのお友達の漫画家やイラストレーターの方々。なんだかんだでずっとしゃべっていた。レコードを変えるたびに土田さんが反応してくれるのもうれしかった。途中Peopleへ。古本がかなり安い。富士正晴やヘンリー・ジェイムズ、トマス・ウルフなど買う。ジョルジュ・ベルナノス『田舎司祭の日記』(ブレッソン映画の原作)が買えたのもうれしかった。土田さんが最近リリースしたカセットも買う。

18時をまわり、バスと電車を乗り継いで東京へ。寒い。秋葉原で立ち食いそばを食べる。まどとは別のタイミングで予約したため違う夜行バス。東京駅の掘っ立て小屋のような待合所から出発した。


15日(金)

帰りの道中『応答、しつづけよ。』読み終え、ヘンリー・ジェイムズ『アスパンの恋文』続きを読み始める。久々に文庫を読むと進みが早く感じられる。南珈琲でモーニング。ノートにボールペンで絵を描こうとするがうまくいかず、結局読書。

作業部屋へ行き、東京で買ったCDを聞きつつキャンバスを進める。展覧会がひと段落した後はたいてい間が開いてしまうので、すぐに手をつけてみた。いい感じだ。tomoさんへお弁当を買いに行く。YOMSのことをご存知だったようで、うれしい。

開店。この日は発送作業がたまっており、ずっと梱包をしていた。店頭買取は3件。休み明けだからか、平日にしては件数が多い。3件のうち1件は段ボール5箱。在庫整理もわっせわっせとやる。大三君が来てくれて、東京やつくばでの話をする。まどが作業通話アプリでよく同業の人たちと話している、と言うと羨ましそうにしていた。ライター仕事は孤独なのだろうか。矢野さん来てくれて、先月やったPaper Talkの話など。ヒマさん夫妻来て、個展見ましたよという話や、その他いろいろ。あれよと楽しくお話している間に時間は過ぎ、ブログの更新もやろうかと思っていたけど、とてもそんな余裕はなく23時くらいまで作業。


16日(土)

朝9時過ぎまでたっぷりと寝た。朝ごはんを食べてお弁当の用意。まどがコーヒーをいれてくれる。この日からルーツレコードの周年記念セールが始まっていて、行きたかったけど時間がなくやめにした。Tさんより電話。お知り合いの方が本の買取を希望しているらしく、近々連絡がいくと思うとのこと。映画のポスターなどもあるようで、楽しみだ。

開店。店頭買取1件、ほかお持ち込みが段ボール7箱。この日も発送件数が多かった。花原史樹君の『ね、この素晴らしき世界』が在庫切れになったので再発注。大学を卒業して4月から地元の島根県(勤務先は隠岐島だそう)で先生になる春木君が来てくれて、いろいろお話。ルヌガンガで買ったばかりの、春木君の短歌が掲載された『現代短歌』の最新号を見せてくれる。乾遥香×瀬戸夏子の対談でも春木君の短歌はポジティブな感触と共に語られており、瀬戸さんの批評を好んで読んでいる自分としても感慨深かった。お客さんは多く、国内外からの観光客が多かった印象。

21時をまわり、帳簿付けやレジのお金の整理。閉店、本の出荷。久しぶりにビールを買って飲みつつ、たまっているブログを書く。今日中に終わるだろうか?とか考えながら書いていたら、24時半をまわっても半分ほどしか書けず。帰ってシャワー浴びて寝た。


17日(日)

朝8時に起きる。ご飯を食べて料理。豚の生姜焼き、ほうれん草のおひたし、もやしとにんじんのナムルを作る。

まどがいれてくれたコーヒーを飲みながら読書。『アスパンの恋文』読み終える。昨日、この本の表紙の画像をSNSに投稿したら、バンド『ジョンのサン』の方が「後半がとても面白いです」とリプライをくれた(ジョンのサンはメンバーに友人が2人ほどいるが、この方はおそらく話したことがない。ライブは10年ほど前に一度見たきりなので、また何かの機会に見たい)。確かに後半へ進むにつれて心理描写が細かくなり、とても笑える。どこか小島信夫の『抱擁家族』あたりの作品に通じるような部分もある。

「あなたが他人でなくなれば、わたしと同じ立場になるわけですわ。わたしのものはすべてあなたのものになって、お好きなようになされますわ。そうなればわたしはあなたのなさることを邪魔するわけにいきませんし、お好きなようになされるでしょう」(p172)

外出。小雨が降り始める。ルーツレコードの開店29周年セールへ行く。中古のCDとレコードが2割引。ルーツは11時開店で、YOMSが12時開店なので、ある程度見るジャンルを絞っていかなければならない。いろいろ見て、Harry Belafonteが世界各国のお酒にまつわる民謡を取り上げて歌っているレコードと、Enoch Lightがビッグバンドでブラジル音楽を演奏しているレコードを買った。ペラジャケっていいですね。

開店。この日は以前お預かりした分の支払いが2件と、郵送買取の振り込みが1件。さらに店頭買取が1件。発送件数は少なく、久しぶりに品出しや均一本の補充などを進める。アパッチさんが来て、フライヤーをいただく。kokuaで5時間レコードのみでDJをやるそうだ。kokuaは今月末で閉店の予定。もう何回か行っておきたい。

今日はこれから久々に映画を見る。

2024年3月11日月曜日

共鳴(2024年03月09~11日)

08日(金)夜

閉店後、冊子『人生は複数』増刷のための作業。裁断を終えてページ順に紙を並べる。あとは製本だ。本を出荷して帰宅。


09日(土)

朝8時過ぎに起きる。お弁当の用意をして外出。

南でまどとモーニング。小島信夫、森敦『文学と人生』読み終える。後半の第11章から、短編と長編との違いや私小説についての議論を軸に展開していく対話は小島作品の核心に迫る内容だった。これを踏まえると、なんだかのんべんだらりとしているようにも読めた第10章までの2人の対話も、新しく柔らかな輝きを持ち始める…というか、まぎれもない小説であったことに気が付く。

南を出て、無印でベルトを買う。旅行の前はなんだかんだいろんなものが必要に思えてきて、つい出費してしまう。八百屋でデコポンを買う。

開店。この日は店頭買取で持ち込み1件。かなり量が多く、昨日も買取があったため店内に本があふれるが、小一時間ほどでより分けて結束し、移動。発送準備、少し品出し、均一本の追加。12日に東京で会う友達への連絡なども。ちゃゆう君や、カンデラの矢野夫妻が来てくれて少し話す。閉店時間を過ぎても発送準備や個展関係の作業。いつもは開けていても売れるということはまずないが、この日はお客さんが来てくださり、何冊か売れた。ありがとうございました。

『人生は複数』製本作業を進めようと思っていたけど、店の作業をやっていたらいつの間にか23時半。帰ってまどと話す。まんが原稿の進行が気になっている様子。つくばから帰ってきたら自分ももっと料理をやるようにする。風呂から上がってヘンリー・ジェイムズ『アスパンの恋文』をぱらっとめくる。面白すぎて眠れなくなる予感がして、解説だけ先に読んで寝た。


10日(日)

朝8時に起きる。お弁当を用意して久々にコーヒーをいれる。朝ごはんはドーナツとヨーグルト。

早々に外出して店へ。在庫整理をして、ナルホドへ行くが休みだった。ソレイユの前を通ると、15日からビクトル・エリセの新作をやるそうだ。夕方から夜の上映だったら、19日の定休日に見に行けそう。『人生は複数』製本作業に手をつける。

開店。製本作業を進めつつ、少し品出し、発送準備。岡山からの郵送買取が段ボール1箱届く。他は店頭買取で個人全集の買取と、二玄社の日本名跡叢刊を中心に書道関係の本4箱の買取の2件。わっせわっせと整理。昨日に引き続き、熱心に棚を見て買ってくださるお客さんが多かった。この日岡山では文学フェスティバルも行われており、もしかするとそことはしごした方もいたのかもしれない。サチコさんとくりたろうが来る。製本作業しながらだったので少しだけしゃべった。

閉店後も作業。製本作業は最後の一部で背表紙に使うマスキングテープが足りなくなりストップ。ウルトラマンみたいな声が出た。帳簿付けを終えるとまた23時過ぎ。個展会場に貼る文章のデータ作成もやろうと思っていたけど翌日にまわす。帰ってシャワーを浴びて寝た。


11日(月)

朝7時に起きる。朝ごはん。明日からの旅行(というより、遠征か?)の準備を少しやる。一人で南へ行き、文章をもっと出せないだろうかと頭をひねる。ティム・インゴルド『応答、しつづけよ。』続き少し読むが、なんとなく引っ張られてしまいそうな気がしてすぐにやめた。文章いくつか完成。去年から文章と絵の展示を組み合わせる方法をいろいろ試していて、今回は内容のほうを少し変え、絵の制作と古本の仕事が交差した(ように思えた)瞬間を中心に文章にしている。ナルホドでマスキングテープ、コンビニで炭酸水を買って帰る。

開店。製本最後の1冊を完成させる。今回の作業で39冊できた。文章のデータをillustratorへ流し込み、プリント。合間に発送準備と品出し。この日は小鉄君とルヌガンガ中村さんが来てくれた。小鉄君にこないだ買ったタケロドリゲスのCDを貸し、アートリンゼイと、キップハンラハン周辺のパーカッショニストのCDを借りる。人種差別を含む音楽表現の流通の話などをした。なんだかんだ友人以外にもお客さんは来られ、ネットでも商品が動き、いい具合だった。

先日のとある買取の話。「実家に置いてた本を持ってきた」というお客さん。文庫が段ボール5箱ほどあり、見てみると某新古書店の均一で購入されたものがとても多い。しかも古本屋的にうれしい作家のものばかり。査定しているうち「これを均一からとは、やりますね!」と、驚きとともに古本魂が共鳴してきた。そして100円+税で買われた本の多くを私は100円で買い取った。ありがたかった。

今日はこれから明日以降の準備。明日はまどの『天井裏に誰かがいる』第2話が掲載された、コミックビーム4月号が発売。

2024年3月8日金曜日

ラジオ出演(2024年03月07~08日)

06日(水)夜

閉店後、本の出荷。営業中に作った作品リストの価格と、作業部屋にある絵を実際に見比べて微調整。少し梱包も進めて帰る。ビール飲みつつ小島信夫、森敦『文学と人生』続き読む。関東へ向かうまでに読み終えられるだろうか。


07日(木)

朝8時半に起きる。シャワー。食器の片づけ。朝ごはんを食べてお弁当を用意して外出。作業部屋で梱包の続き。LINEで集荷の依頼。

開店。作品リストの価格を修正してプリント。これでやっと完成。発送準備進める。

14時過ぎにまどと店番を交代し、ラジオ局へと向かう。この日はRNCラジオのCHIT CHAT RADIOという番組への出演。RNCには5年ほど前に『ラジオスローリー』という番組でお世話になった。今回も同じスタジオでの放送。生放送ということもあり緊張したけど、まあまあうまく話せた。春に読みたい1冊、ということで安西水丸『ちいさな城下町』を紹介する。

汗をかいて店へと戻る。途中100均や無印で買い物。丸亀町に立ち飲みコーナーができていたり、タコ焼き屋さんがセールをしていたり、誘惑が多い。春風堂であんバターフランス買う。店に戻り、灯油を買いに行く。

まどと店番を交代して、給料を支払う。あんバターフランスで糖分を摂取したせいか猛烈に眠い。少しずつ作業。立て続けに店頭買取の問い合わせが3件入る。どちらも以前何度か買取でお世話になっている方で、それなりの量がありそう。明日、明後日、つくばから帰った15日に店まで持ってきていただける予定。年度末を感じる。

閉店。眠気のほか、どうも体の節々が痛く、帰ることにする。途中、コンビニでヤマトの伝票をもらう。


08日(金)

朝8時半に起きる。体調回復。いつもの軽い風邪か。朝ごはんを食べてお弁当を用意し、温めた豆乳にはちみつを入れて飲む。まどと外出。天気が良くて猫も多い。店に行き、つくばへ送る絵の梱包。昨日すぐに帰ってしまったので間に合うだろうかと思ったけど、それほど時間はかからず、開店までに終えることができた。

開店。以前にも買取でお世話になったお客さんが雑誌をたくさん持ってきてくださる。これもどんどん査定していこう。4月に搬出でつくばへ行く際の諸々を予約。今回の個展は初日も最終日も平日で、最終日前日は日曜。この個展以降は少し展覧会をお休みする予定なので、多めに在廊しようと思う。15時頃にヤマトの集荷が来て、絵の発送。思ったより送料がかかる。女の子3人組が来て、本当に楽しそうに本を買ってくれて(外でそれぞれの買った本を出して写真に撮っていた)うれしくなる。夜は冊子『人生は複数』の裁断作業。

今日はこれから裁断作業続き。早く個展準備をひと段落させて、映画でも見たい。